「なんぼ」のインフォメーション

バンド「なんぼなんでも」
07 /31 2007
 超多忙だった7月も終わり、音楽に打ち込む時期である。というか今週金曜に迫ったキャリーリー弓ヶ浜店でのライブを控え、明日は機材搬入、明後日は最後の練習と、なかなかハードなスケジュールが続く。それに伴って音楽モードのテンションを作り上げていかなければならない。


 今回は久々の米子ライブ。「米子市音楽祭」などビッグなステージ以外では本当に久々で、個人的には感慨深いものがある。「なんぼ」上半期の集大成になればいいな。今回は新たにヴォーカリストをフィーチュアーした曲もあるので、夕飯がてら、気楽に聴いて頂ければ幸いです。

 8月3日(金)1部=PM7:30~、2部=PM9:00~、チャージ無料。
 ご来場お待ちしています。

 また、最近境港「夢みなとタワー」ライブ・スポット「ミラージュ」の方はタワーHPにライブ予定の更新がありませんが、8月25日(土)PM7:30~の予定で「なんぼ」出演します。こちらの方も是非。

 またまた、8月4日からは中海TVの放映もあります。そちらの方は詳細が分かり次第UPしますので、御覧下さい。
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大人のための夏休み

日常のこと
07 /28 2007
 ひぐらしの鳴き声も日増しに大きくなり、いよいよ本格的な夏の幕開けを感じる。子どもたちは夏休み。一年で最もわくわくする時期だろう。大人には何故夏休みがないのか、実に不思議である。仕事と夏休み。実にメリハリがあって良いではないか。資源の無駄遣いも減るし、子どもたちも親と旅行などに出れて幸せだろう。というか、大人になっても、何かを体験するということは必要だ。仕事以外の何かを体験する。それは勿論ライブ体験であって、テレビ画面で世界遺産を観るのとは意味が違う。何かに触れて、何を感じ、何を思ったのか。頭で考えるのではなくて体験する。大人の夏休みとは、そんな体験のためにあっていい筈だ。


 そんな訳で、先日凄い体験をした。妻と某回転寿司に行ったんだけど、これがタッチパネル式の店で、タッチパネルで注文すると、列車の皿が寿司を運んで来るというもの。店内には従業員が2人しか見当たらず。もっぱら後片付けをしている。閉店間際ということもあって客は少なく、何だか会話をするのも虚しくなる空間だ。というか、こうした全自動方式でご飯を食べてもぜ~んぜん美味くない。二度と入るまいとその場で妻と誓った(笑)

 で、何が言いたいのかというと。。次回のブログに続く、かも知れません(笑)

イタジャズの巨匠エンリコ・ラヴァ

ジャズ
07 /25 2007
イタリアン・バラッズ/エンリコ。ラヴァ




 普段トランペットを演奏している訳だから、トランペット演奏を聴くのが好きだ(笑)とはいえ、無茶苦茶明るい音の、一般の方がイメージするトランペットの音は、実はあまり好きではない。例を挙げて申し訳ないんだけど、ニニ・ロッソとか、アルトゥール・サンドバルみたいな感じですね。とはいえ、逆に最近のモネ使用のウイントン・マルサリスとかの超ダーク・サウンドというのもちょっと。


 その点、ジャズ・トランペッターの音は基本的に程よいダーク・サウンドなので耳に心地よい。マイルス、チェット・ベイカー、トム・ハレル、ウッディ・ショウetc..みんな個性的なダークである。


 個人的に注目するのがイタリアの巨匠エンリコ・ラヴァだ。ラヴァ本人が敬愛するマイルスを彷彿とさせるダーク・サウンドで、それでいてより金管成分が強くエアリーなサウンド。歌い回しの色っぽさはどうだ。「イタリア人の吹くジャズ」としか言いようがない。


 フランスのサックス奏者バルネ・ウィランのプレイも「フランス人としか言いようがない」プレイだが、そうした香り立つ国民性というのは、ヨーロッパ・ジャズマンの場合、特に強く感じる。隠し切れない出目、というか文化である。歴史は伊達じゃない。思うに、例えば世界の経済が崩壊するなどの窮地に立たされた場合、土壇場で正気を保っていられるのがヨーロッパ人であるような気がする。変な例えだが、それぐらいラヴァのプレイは美しさに対して貪欲なのだ。


 写真のアルバムはその名もずばり「ヨーロピアン・バラッズ」。イタリアにちなんだ名曲を、ラヴァ風に料理したアルバム。いかにもヴィーナス・レコードらしい企画で、あざといといえば十二分にあざとくもあるけど、あざとい企画を素晴らしいジャズ・アルバムに昇華させるのがラヴァの実力。映画音楽として有名な「ジェルソミーナ」、「太陽がいっぱい」など、普通ジャズでは採り上げないような曲も入っている。これらの美しいモノクロームの旋律を、ラヴァがダーク・トーンで切々と歌い上げる。マジでいい。ギター二本と、リチャード・ガリアーノのアコーディオンの、トリッキーな編成のバックがポップでサイケだ(笑)私はこれでラヴァにハマり、コレクトするようになった。

 このアルバムを聴くと「日本人のジャズってどんなのだろう」と考える。勿論、決して日本語で歌えばいい、或いは日本古来の曲を演奏すればいいという安易な発想ではなく、もっとソウルの部分で。

2007年境港妖怪ジャズフェスティバル雑感

ジャズ
07 /22 2007
妖怪ジャズフェスティバル



 今年も行って来ました。境港妖怪ジャズ・フェスティバルに。先ずはチケットを購入して下さった皆様、本当に有難うございました。

 曇天のため暑くもなく、野外フェスには絶好のコンディションとあってか、凄い人の入り。三千人オーバーの大盛況である。

 今回のトップは韓国の歌姫・ウンサンから。ブルース~ポップ系の選曲はトップバンドらしく華やかで、つかみにふさわしい。テナーサックスの鈴木央紹は、以前川嶋哲郎と競演したライブを観たが、テクニシャンである。「よーこれだけ吹くわ」と一同感心。しかーし、途中からゲストで加わったTOKUのフリューゲルの一音の方が存在感があるんだよな~。トランペット贔屓なのでそう感じるんだろうけど、やはりフリューゲルの音というのは独特な味がある。楽器は変わらずインダービネンのウッド。決してテクニカルなことをやってる訳ではないけど、ダークなサウンドに打たれる。ただ、TOKUの場合ヴォーカルだけは勘弁だ。あの声ばかりは好きになれない。甘いと言うより、疲れた中年というイメージが真っ先に浮かんでしまう。フリューゲルだけをもっと聴きたかったな。このバンド、ベースは安カ川大樹で、安定したビートがバンドを支えている感じだ。


 今回最も良かったのが二番目に登場したフライド・プライドだった。とにかくギターが凄い。もうリズムの権化というか、全身リズム人間。生きたリズムとはこのことである。+1で加わった寺井尚子バンドのドラマー中沢剛がパーカッションを叩いていたが、個人的にはこの人のちょっと日本人離れしたリズム感にも注目していた。この二人をバックに歌えばさぞ気持ちいいんだろう(笑)ステージ運びという点でも、上手い。ほかのバンドを完全に喰ってしまっていた。一曲だけ披露した日本語のオリジナル曲がまた泣かせる。いや~こういうバンドが一つあるとフェスティバルは盛り上がりますな。

 それに対してちょっとイマイチだったのがヒノテル。「All blues」「I fall in love too easily」の選曲は明らかにマイルスを意識したものだと思う。マイルス路線、特に60年代のハンコック~ロン・カーター~トニー・ウィリアムス時代のマイルスのアプローチというのは現在でもなお新鮮で、ミュージシャンにとっても魅力的な世界ではあるのだけど、聴きながら、つい「今さら」と思ってしまった。確かにヒノテルのハイノートは凄いし、多田誠二も凄い。凄いけど刺さらないんだよな。難しいアプローチをしている訳でもないんだけど、刺さらない。バンド自体のモチベーションか何か問題があるんじゃないかという気がする。ドラムの和丸君は沖縄出身の若干16歳。個人的には叩いた音の粒立ちとか、これからもっと良くなる余地があるように思う。

 

 ところで、ジャズフェスと言えばビール(笑)会場の一角に成田さんを始め、成田屋の常連さんを発見。途中から一緒に見物していたけど楽しかった。成田さんが指揮して「5、4、3,2、1・尚子―」って、寺井尚子に声援贈りました(笑)成田さんはしきりに「いや~今朝尚子から電話があってサックス持ってきてくれって言ってたんだけどさー」と(笑)やっぱりジャズフェスはこうやって飲みながらワイワイ観るのが楽しいですね。


 このフェスティバルで学んだこと。「タイトなリズムこそバンド、いや音楽の基礎。我々聴衆ははこの部分を一番感じているんだ。その上でなら何やっても大抵は上手く聞こえる」ということでしょうか。また来年も聴きに行ってみたいですな。


 上の写真は分かりづらいけどフライド・プライドのステージでございます。

「なんぼ」二代目ヴォーカリスト

バンド「なんぼなんでも」
07 /21 2007
成田屋七夕ライブ


 7月7日にあった「成田屋」ライブで、ついに「なんぼ」二代目のヴォーカリスト(右手前)がベールを脱いだ。初代は怪鳥、もとい、動物的音声の持ち主の種田さとみであったが、二代目はテディ・キング、いやアン・サリーも真っ青の坂本恵津子女将である。


 この時に披露したのは「Everything happens to me」と「Blueset」の二曲。前者は超スタンダードで後者もハーモニカ奏者のトゥーツ・シールマン作曲のスタンダードである。演奏寸前10分前の打ち合わせで披露するのがなんぼならでは、というかジャズならでは。助かるのは彼女のKeyが管楽器でも頻出するKeyであること。実はBとかEとか、管楽器にとってはかなり苦痛なKeyを指定するヴォーカリストは結構いる。「はぁそうですか」と言うしかないけど、何らかの必然性が無い限り、半音上か下かのどちらかにして頂きたいものだ。いや、必然性があれば、死ぬ気でやります。

 この時は、やはり「なんぼ」でのデビューだった訳で、私がもう少しきちんとしたMCで紹介すれば良かった。しかしこの日は個人的に不調だった。というか、この週は精神的にかなりダウナー状態だったため、その辺りが上手くいかなかったのだ。ちょっと申し訳ないことをしたと思う。お客様も次のステージではじっくり彼女の歌を聴いてみて下さい。


 今日は久々の休日。宵からは境港市に妖怪ジャズフェスを見物しに行く予定。ジャズフェスといえば来月、松江市で「松江城ジャズフェスティバル」なる催しがある。「ついに松江にもジャズフェスが」と思いきや、どうもケーブルTV10周年の単発事業っぽい。エディ・ヘンダーソンが出演する日ぐらいは行ってみようかなと思う。案外松江市のジャズ・バー「ぽえむ」で張り込んでいたらエディヘンが来たりして。


 しかしどうせ単発なら思い切って、あり得んメンツで演奏してもらいたいもんだ。例えばウイントン・マルサリスとキャンディ・ダルファーないしはダルファーの親父とか、ソニー・ロリンズとノラ・ジョーンズ、キース・ジャレットとオーネット・コールマンというのも凄そうだ(笑)

キャリー・リー・ライブまであと2週間。焦る

バンド「なんぼなんでも」
07 /20 2007
 今回の新潟県中越沖地震で柏崎刈羽原発に停止命令が出たことが問題になっている。しかしながら日本が地震大国だというのは周知の事実。原発など危険で当然ではないか。


 どうにもよく分からないのだが、年金問題にしてみても、社会保険庁が杜撰な管理をしていることは未納事件の時に既に明らかだった訳で、ここにきての騒ぎように思わず引いてしまう。年金支給が近付いてきた50代後半の方々は焦るのかも知れないが、30代の私は「年金制度自体があてにならない」という認識だ。制度が疑わしいのだから払わない者がいて当然だろう。原発も同じで、誘致などの際には甘言を弄して説明するんだろうけど、何かあった時のリスクというのは当然考慮すべき問題である。輸入米国牛肉についても、「安いし美味いから買う」と言ってはばからない人が結構多い。ちょっと我が身の危険に鈍感過ぎるのではないか。勿論原発政策を推し進める国や社会保険庁が悪いのは言うまでもないが、車上荒らしを防ぐためには先ずドアロックが不可欠なように、きちんと防衛策を講じるべきだと思う。これを機に原発がいかに危険なものかを検証する機運が高まればいいのに。高まらないだろうな。


 前置きが長くなったが、今日(正確には昨夜)は「なんぼ」のバンド練習だった。久々にフルメンバーが揃う。個人的にはくたくたな中での練習なのだが、楽器を構うと不思議と気持ちが復活してくる。8月3日のキャリーリーに向けて、そう日にちはないので、何とか間に合わせたいものだ。仕事する自分と、音楽する自分、HPやBLOGを管理する自分、普通にゆっくり過ごす自分。自分が4人ほしい。


 あと自分も含めてメンバー全員に言えることだが、練習もさることながら、ジャズを聴くことが徹底的に不足している。例えばテーマ一つをとっても、普段練習で合わせているテーマの演奏とCDのテーマの演奏がどれほど違うのか、ゆっくり比較して聴いてみるのも練習の一つだろう。ノリとかリズムを良くするためにはとにかく聴くしかないと教わったことがある。うお、なんか蕁麻疹が出てきた。

てーげーが一番、だ

ジャズ
07 /18 2007
Guuwa



 旅行が好きで、何でかというとお互いのことを全然知らない人たちとコミュニケートできるからであり、知らない文化というのはまったくエキサイティングである。日本では最も好きな土地の一つが沖縄。前にもブログで書いたと思うけど、何故か惹かれる。暖かい気候と開放的な雰囲気。「なんくるないさ」の感じがいい。私にはフィットするな。


 沖縄の匂いは独特だ。何だかんだ言って本土の場合、例え鹿児島でも北海道でも、文化的にはほぼ完全に中央に染まっている。近年沖縄もその傾向が多少は見られるんだろうけど、根本的な、DNA部分で違うような気がする。こいつは本物だ。


 セッションの打ち合わせで「てーげーでいいさー」。うちなー言葉では「だいたい」とか「ほどほど」に当たる。好きな言葉である(笑)別に、決していい加減に演奏してる訳ではなく、どちらかと言えばむしろ「型通りでなくてもいいじゃん」みたいな意味にとれる。ジャズでは最も大切な精神だ。「てーげー」で生きる。沖縄文化が教えてくれた貴重な教訓の一つである。


 上の写真は、沖縄に行くと必ず立ち寄るジャズ・バー「寓話」。「てーげー」な人たちである。泡盛がすすんで、ますます「てーげー」になった人たちとも言える。ここのオーナー兼ピアニストの屋良文雄さんのリズム感覚は独特なものがあるが、もしかしたら、根っこの部分にサンシンのぺけぺけとしたリズムが流れているのかも知れない(笑)また行ってみたいなぁ。

今最も新譜が聴きたいアーティスト

ボサノバ&MPB
07 /16 2007




 ここにきて疲労とストレスで例の頭痛に襲われている。今月は今のところまともに一日休めたのが一回しかなく、しかもその一日がTV収録だったため、かなり厳しい状況だ。音楽休めばいいようなものだが、こっちも意地である。気力を振り絞ってトランペットを吹く。何だかやけくそみたいだが、ジャズやってない自分ってイマイチ想像つかない。


 それこそジャズを聴くようになってから、「誰それの新譜を待つ」なんてことはまったくと言っていいほどなくなった。数十年前の再発盤を待ったり、気が付いたら誰それの新譜が出てるから買ってみようか、みたいなノリ。その中で、殆ど唯一、新譜が気になるミュージシャンがいる。JOYCEだ。ジャズではなくMPBの人だけど・・


 数年前クラブ・ブームで火がついた感のあるジョイス。その名を一躍有名にしたのが上のアルバム「Feminina」(「Agua e luz」と2in1になっている)だ。1980年録音ながら、今聴いても十二分に新鮮。27年前の音楽ってこんなに豊かだったんだと驚く。音楽で新しい世界を構築してやろうという純粋な思いが伝わってくるような気がする。これって最近のジャズが失いつつある部分だな、などと思ったりもする。音楽が思想とか人生そのものであり得た時代だ。この類の音楽は概して色褪せることがない。


 しかしこの人のアルバムはどれも完成度が高いな。エリス・レジーナを追悼した比較的最近のアルバム「宇宙飛行士」も、普通だったら本家が凄いだけに企画倒れに終わりがちだが、ジョイスはさすが。エリスのアクを抜き去って見事なまでに自分の世界を創り上げている。ジャストな音程で歌いだすところは大貫妙子以上で、これがジョイスの持ち味の一つだ。それだけに、しばしば声が楽器のように響く。本人もそのあたりの効果を狙っている節もあり、よくスキャットも披露する。超アップテンポでギターと一糸たがわぬユニゾンで歌いきるスキャットは圧巻。極度に感情を込める訳でもなくある意味クールに、しかし情熱的に自らの世界を表現するジョイスから目が離せないでいる。


 最近のブラジル物再発ブームは何でもありの嬉しい状況だが、見ると欲しくなるから、あまり見ないことにしている。ジョイスのファースト「JOYCE」もついにCD化された(かなり前だけど)。トニーニョ・オルタのファーストもCD化されたぐらいだから、昔のちょっと渋めのアルバムもどんどん出てきているんだろう。個人的にはマリア・クレウザのアルバムとかドリス・モンテイロ、パスコアルあたりの一挙再発があればと思う。もうあったのかも知れないけど。

 まぁこらからの季節はうざいことは忘れて「Feminina」でも聴きながら涼しい部屋でメチャクチャうまいアイス珈琲か、極冷えしたエビス・ビールでも飲みながら、ひぐらしの鳴き声に耳を傾けつつうたた寝でもしたい。想像しただけで昇天だ(笑)

レーザー・ディスク喫茶なんてあった

バンド「なんぼなんでも」
07 /15 2007
ジャズ、ブラジルは勿論なんだけど、ほかにも好きな音楽はたくさんある。例えば映画音楽。高校の頃、これにはまった。

 現在の地域交流センター田園(米子市東倉吉町)は、数年前までは喫茶店だった。田園の二階が、その昔、レーザー・ディスク喫茶だったことをご存知の方はいらっしゃるだろうか。レーザー・ディスク自体、今でもあるのかどうか分からないけど、私が高校生の頃に流行った再生ディスクで、その画像はビデオのベータ(これも絶滅したような)より優れているというので、当時話題になった。レーザー・ディスク喫茶とは、要するに音楽喫茶のレーザー・ディスク版。珈琲を飲みながらレーザー・ディスクの映画を観ることができるのである。


 ここでミュージカルを観まくった。特に好きだったのがレックス・ハリスン、オードリー・ヘプバーン主演の「マイ・フェア・レディ」。アラン・ラーナー(作詞)とフレデリック・ロウ(作曲)の強力コンビによる名曲が目白押しで、曲の素晴らしさもさることながら、レックス・ハリスンの英語の発音の美しさに痺れる。全編で三時間を超える長編映画にもかかわらず、まったく退屈することがない。これを来る日も来る日もリクエストした(笑)今思えば、マスターもよくOKしてくれたものだ。あり難いことだ。あまりの良さに英語版のシナリオまで買ってしまい、お陰で英語の成績は飛躍的に伸びた(笑)


 「マイ・フェア・レディ」と双璧をなすのは、やはり「サウンド・オブ・ミュージック」であろう。「エーデルワイス」「マイ・フェバリット・シングス」「ドレミの歌」などが有名だが、表題曲の「サウンド・オブ・ミュージック」、これがいい。主演のマリア役ジュリー・アンドリュースの伸びのある声でこれを歌われるとたまらない。アルプスの風が通り過ぎるような清涼感に包まれる。子供達を連れてアルプスを越える際にマリアを励ますために歌われる「クライム・エブリィ・マウンテン」も超名曲だ。


 ちなみに、結婚披露宴の最初の入場の音楽はオードリー・ヘプバーン主演「ティファニーで朝食を」のテーマにしました。私の好きな作曲家ヘンリー・マンシーニの曲の中でも、これはベスト1だと思う。NYの名門宝飾店「ティファニー」のショウ・ウインドウの前で、タクシーから降りたヘプバーンがコーヒーを飲みながらデーニッシュを食べるオープニングがとても印象的な映画だった。しかしカポーティーの原作と決定的に違うラスト・シーンはちょっと・・やはりホリーは自由な精神の象徴じゃないといかんでしょう。


「なんぼHP」の7月のレコメンCD更新しました。

You Tube三昧

ジャズ
07 /14 2007
 二日前のブログで紹介したYou Tubeの音楽動画をまとめたサイト「MICKEY TV」。観ていたらあっと言う間に時間が経ってしまった。その中で印象に残った動画を紹介すると・・


 まずはフィル・ウッズ(as)とトム・ハレル(tp)の2管クインテットのライヴ。トム・ハレルの超ファンなので、動く姿を観る機会は貴重だ。この人、精神分裂症、今で言う統合失調症を患っており、ステージでは自分のパートを吹く時以外は、がっくりとうなだれている。本当にうなだれているのだ。

 だが、一旦自分のソロになった瞬間、突然生き返ったようにトランペットを構え、途切れることのないフレーズをばりばりと吹き始める。と思ったら、ソロが終わった瞬間、まるで電池の切れた玩具のように、がくっとうなだれ、そのまま微動だにしない。これはインパクトのある姿だ。なんだか人前に出るのが嫌そうである。

 しかしながらソロは凄い。コーン・コンストレーションから放たれるサウンドは分厚い音塊そのもの。ダークなんだけどブライトな成分も多く、とにかく圧倒的な密度感を感じさせる。フレーズも端正。ここではバップに徹しているが、随所にトム・ハレルらしいフレーズも聴ける。すべての怨念を込めたかのようなフレーズの説得力はさすがだ。チェット・ベイカーとトム・ハレル。どこか共通する雰囲気のある二人は、私の好きなトランペッターの5本の指に入る。

 一方のフィル・ウッズも老いてなお盛ん。このスピード感が、いかにもNYジャズという雰囲気を醸し出している。


 最高に良かったのが、トム・ジョビンとジョアン・ジルベルトのデュオによる「シェガ・ヂ・サウダーヂ」。こ、これには震えた。ブラジル音楽界を代表する二大巨頭の共演。それだけでも感涙ものだが、自由奔放なジョアンのプレイをジョビンがピアノで寄り添うようにフォローする感じとか、ブラジル音楽史を牽引してきた二人ならではの風格漂うプレイに思わず興奮する。こういうのがコラボレーションと言えるのではないか。

 他にもエリック・ドルフィーの映像、マイルスのビッチェズ・ブリューなど、ジャズの映像ってこんなにたくさん存在していたのかと感心してしまう。

 8月の「なんぼ」のライヴ予定更新しました。

突然、大セッション大会

バンド「なんぼなんでも」
07 /12 2007
 昨夜は「ツインズ」という双子のブルース・バンドを聴きに「キャリー・リー弓ヶ浜店」に行った。マンボ松本氏と三人のトリオ編成。何しろブルース・バンドのライブを体験するのは初めてなもんで、お客さんのノリにとりあえず圧倒されてしまった。いやーディープでしたよ。


 で、ライブも終わって、ひとしきりマスターと話してたんだけど、「キャリー・リー」という店名の由来は、以前マスター達が組んでいたバンドの名前だそうな。これは初めて知った。そのバンド「キャリー・リー」に憧れてプロになったのが今回のツインズという訳。そうしているうちに、マスターの「楽器持って来てたら良かったのに」の一言で、同伴のしみずりえの導火線に火が付いた。「楽器を持ってくる」と言って、本当に取りに帰ったのだ。


 ライブも終わり、殆どのお客さんがひけた頃に、リターン・オブ・しみずりえだ。結局ツインズさん、マンボ松本氏、そしてマスター、専務入り乱れての大セッション大会となった。Eのブルース、など(!)一時間半ぐらい演奏しただろうか。マスターの弾き語りでセッション大会は大団円を迎え、そして果てた。。


 いやしかし、マスターが歌う姿は初めて見た。専務がドラムを叩くところを見るのも初めてだ。凄く音楽が好きなんだなと、感動した。久々のセッションで揉んでもらい、楽しい宵となった。まさかこの日こうなるとは。アドリブと同じで一寸先は分からない。感覚人間しみずりえの勝利と言えるだろう。その調子で感覚を磨いてくれ(笑)


 いよいよ選挙にも突入し仕事も超多忙の様相を呈してきたが、8月3日は、なんぼの「キャリー・リー」ライブだ。久々の米子ライブ。こっちの方も何が何でもやる。体力勝負の日々になりそう。それでもいいステージをやりたい。どぶ板練習をせねば。

「成田屋」ライブ&中海TV収録。怒涛の二日間が終了

バンド「なんぼなんでも」
07 /09 2007
中海TV収録



 7日「成田屋」、8日中海TV収録という連荘ハードデイズが終わりました。「なんぼ」一同完全に力尽きた状態。疲労の極致。とりあえず「成田屋」は大盛況で、「なんぼ」一同感謝です。常連のS様、成田屋の常連の方々、そしてマスター、本当に有難うございました。


 とりあえず今回の「成田屋」では新生ヴォーカルの坂本エツコのお披露目ができました。「なんぼ」の新兵器。その破壊力は絶大。最初は緊張気味だった彼女も、次第にリラックスできたみたいで「Everything happens to me」「Bluesette」を熱唱しました。それにしても驚いたのが、最近米子に引っ越してきたという彼女。御主人が私と同じ職業で、実は数ヶ月前に名刺交換していたのだから驚きだ。つまり彼女が「なんぼ」の扉を叩く前から私と御主人は面識があったのだ。こんな偶然、なんぼなんでもである(笑)



 8日は中海TVの収録で同TVスタジオに行く。最初にトーク部分の収録があり、私としみずりえ、田中啓三の3人で臨んだ。いやはや、普通に喋ればいいという話だけど、TVカメラの前で普通に話すのは非常に難しいことが分かった。喋りの下手さを熱意で誤魔化そうとしたが、言葉が追いつかず思わず舌をかみそうになった。「夢は?」と訊かれて「NYライブ」などと答えてしまい、失笑をかわなければいいと思う今日このごろ。しかし久々に「ミスしたらあかん」状況に追い込まれて、「なんぼ」一同、かなりプレッシャーを受けた。広瀬謙一は演奏終了直後に床に倒れこみ白目を剥いてたぐらいだ。岡雄一は一気に白髪が増え、松井英樹は素振りを繰り返し、卒倒した岡宏由紀はしみずりえに白い帽子を被せられていたぐらいだ。


 今回収録した模様は8月に同TVで放映される予定です。観て笑ってやって下さい(笑) 

 ちなみに、8月3日に「キャリー・リー弓ヶ浜店」でのライブが決定しました。ついに米子進出、というか米子に戻ってきます。ヴォーカリストの加わった新生「なんぼ」を聴きにきて下さい。 

我流音楽聴法

ジャズ
07 /05 2007
 子供の頃から洋楽を聴いて育ったせいで、音楽を聴くときに歌詞を聴くということがあまりない。妙な癖ではあるけど、なにぶん子供だから英語の歌詞なんて分かるはずもなく、ひたすらメロディと伴奏だけ聴く習慣が知らない間に身に付いてしまった。だから「あの歌詞いいよね」と言われると困っていた。歌詞聴いてないんだから・・



 中には「あの歌詞泣けた」という人もいるし、まぁ歌詞に伴うメロディが渾然一体となって涙を誘うのだと思う。歌詞を聴かないという意味ではボーカリスト失格だろう(それでなくても失格か)。しかしそんな聴き方をしてた分、メロディやコードの流れの中に漂う「歌」を感じるのは得意だ。メロディだけでも充分に泣けるのである。


 このことは逆に、日本人でも英語の歌詞に思いを込めれることを意味している。中には「日本人は日本語だろう、てやんでぃ」と言う人もいるけど、そんなことはない。どころか、スキャットだって全然構わない。チェット・ベイカーのように、楽器と歌が限りなくボーダレスな人もいる。どっちからも歌詞が聴こえてくるし、どっちも楽器のようだ。


 物心ついた時分から、そんな聴き方をしていたんで、ラッキー(というか何というか)なことに、最初にジャズを聴いた時も、難解音楽だとは思ったけど、アドリブ部分はおそらく決まった箇所をリピートしてるんだろうなということは理解できた。初期の頃不思議に思ったのが、テーマは違うんだけどまったく同一ではないかと思える曲が存在すること。後にジャズマンは著作権逃れでしばしばスタンダードのコード進行だけ借りてきて、適当なテーマを作るという事実が判明した。チャーリー・パーカーなどはその常習犯で「バード・オブ・パラダイス」は「オール・ザ・シングス・ユー・アー」だし「クヮシマド」は「エンブレイサブル・ユー」やんか。マイルスの「ディグ」も聴いた瞬間「スイート・ジョージア・ブラウン」だと思った。何考えてるのか(笑)


 そんな訳で、基本的に楽器と歌を区別する習慣がないもんで、「楽器だけの音楽はよく分からん」という意味がよく分からない(笑)楽器も歌も、込めた思いは同じように伝わると思うので、そのあたり、あまり先入観なしに音に浸った方が楽しい。ただ、ボサノバだけは別だ。ボサノバの歌い方は、ヴォイスでしか表現できない領域があるような気がする。

 「なんぼHP」TOPの一部更新しました。

「なんぼ」TVの打ち合わせに行ってきました

バンド「なんぼなんでも」
07 /04 2007
 今日は超多忙な仕事を終わらせてから田中啓三としみずりえの3人で8日のケーブルTV番組の打ち合わせに行ってきた。進行についての打ち合わせだったが、「バンド活動のどこがいいと思うか」とか「バンドでどういう風に地域貢献をしていきたいか」「夢は」などの質問に、一同、とりとめのない回答をしてしまった。普段何も考えてないことがばれてしまう(苦笑)


 個人的にそのあたりを整理してみると、月並みかも知れないけど「音を通してコミュニケイトする」という部分がバンドとしての楽しみだろう。お喋りが楽しいのと同じ理屈である。即興演奏を通して喋っているような感じと言えばよいのか。こっちが音を出したら、周囲が何がしか音で答える。それに対して話題を変えることも可能だし、話を発展させていくことも可能だ。互いに音を使って、共同でストーリーを描いていく。会話でも同じことだが、言葉を使わない分、より抽象的でイメージの世界に近い。言葉でのコミュニケイションが、言葉によって物語を明確にし、イメージの輪郭を浮かび上がらせるのに対して、音のコミュニケイションは、物語そのものの中に入り込んでしまった上で、より感覚的に物語を紡いでいく。例えばピアノがC7のコードをがんと弾いた時に、どんな絵が浮かんでくるか。その瞬間の気分によって思い浮かべる絵はまちまち。そこでBbを吹くのかDを吹くのかでは次にピアニストが見る絵もおのずと違ったものになるんじゃないか。多分。


 で、やっぱりイメージでコミュニケイトすると、特有の面白さがある。それが快感で長い期間ジャズというか即興演奏をしているというのもあるけど、言葉にすると何だか難解で分かりにくくなってしまう。ただ、自分では気付いていない色々な五感以外の感覚があるんだなと思う。


 ところで、そもそも音楽を志向する人間は個人主義的傾向が強いだけに、「どんな地域貢献」というのが最も答えにくい質問であるに違いない。しかしそれについては、満更考えてなくもない。もちろん地域貢献なんて大それた話ではまるでない。一つ言えるのは、マイナーなものをシコシコやる人間が増えると面白いんじゃないかな、と思うけど、いかかでしょうか。はたから見ると「何の得があって」とか「何が楽しくて」とか思うようなことに異様な情熱を燃やして取り組む人って、個人的には結構好きです。そんな姿に勇気付けられることも結構あったりする。色々な人間がいた方が地域も楽しいのでは、と勝手に決めつけた上で、その構成員でいることが地域貢献につながればと、思ってる、かも知れない。

マウスピースを買ってみた

トランペット
07 /01 2007
マウスピース



 ヤフオクでトランペットを売却し、マウスピースを一気に4本買ってみた。いずれもヤマハで、中川モデル「TR-14B4EE」「TR-15B4EE」「16B4NJ」フリューゲル用の「15F4N」。現在「16B4NJ」を使っていて、今回はスロート径を0.03mm拡張したものを買った。


 トランペットのマウスピースは大きく分けて「カップ」「スロート」「バックボア」で成り立っている。カップは歌口でスロートは歌口から入った息が最初に通る「通り口」、バックボアはスロートを通った息が抜けていくトンネル部分と考えればいいだろう。同じマウスピースでスロート部分を0.03mm拡張するとどうなるか。結論から言うと、吹奏感がまったく違ってくる。「よりオープンな吹奏感が得られる」というのが率直な感想。トーンも暖かくファットになるが、その分高音域がキツくなる感じもある。コンボでやる場合は今回購入した物の方が合ってるかなと思うのだが、持久力が保てるかどうかが問題。練習などで様子を見なければならない。ちなみにカップ径はバック換算で1ハーフC。


 「TR-14B4EE」「TR-15B4EE」は、いずれも6月1日に新発売となったもので、ややボアサイズの大きい(クラシック向けボア)にジャズ用の細いスロートを組み合わせたもの。「えぐり」付きのカップはバック換算で3C前後。独特の吹き心地である。最近ジャズ用のバックボアに慣れていたせいか、開きの早いクラシックボアだと少々違和感があった。吹いていると次第になれてくるが、バックボアの開きが早い分、音もファットで広がりがある感じがする。スロート径の広さによる変化とはまたちょっとフィーリングが違っていて、バックの雰囲気により近いと言えばいいかも知れない。音にニュアンスをつけやすそう。個人的にはバックボアは音に、スロートは吹奏感に大きく関わっている感じがする。個人的にはナチュラルな吹奏感という点では、開きの早いバックボアにはそれ相応の大きめのスロート径がふさわしいような気がする。


 現在30本近いマウスピースが部屋にごろごろしている。私のマウスピース遍歴は覚えているだけでもバック7C→ジャルディネリ10M→同6M→同7M→バック6C→ストーク7C→ジャルディネリ7C→ヤマハ18B4NJ→同16B4NJなど、未だに完璧なものにはめぐり合っていない。とりあえず客観的な部分から選択すると、まずは吹いている状態の上唇と下唇までの間隔を測ってみることから始まる。私の場合16.3-6mmぐらい。バックでいうと3番―2番あたりが妥当ということになる。ということはヤマハの16番では若干大きい筈で、15番あたりが適当との結論に至るが、若干小さい印象を受ける。まぁしばらく色々と試してみようと思っている。少しでも良い演奏をするためには、少々の出費をケチっても仕方がない。都会なら試奏できるのになと思うとちょっとせつないけど・・・

jazz bird

ライフワークはジャズ・トランペット。好きなトランぺッターはトム・ハレル、チェット・ベイカー、パオロ・フレス、市原ひかりさん、山本ヤマさんetc.夏の海が好き。