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「オージェ(明日)」ガル・コスタ

ボサノバ&MPB
09 /27 2007
オージェ



 ガル・コスタ2005年の録音。最新アルバムかと思っていたら実はそうではなく、2年前のアルバムだった。「トラーマ」というサンパウロのマイナー・レーベルに移籍後の第一弾がこの「オージェ(明日)」。超メジャー・レーベルBMGブラジルから移籍したというのだから驚きだ。当年60歳。普通なら定年退職。セカンドライフを悠々自適にと考える年齢で、音楽のモチベーションを高めるためにマイナー・レーベルに移籍するとは。まぁ人それぞれで色々な考え方はあるんだろうけど、60歳にして挑戦的な姿勢はミュージシャンの鑑である。というか、メジャー・レーベルって音楽以外の制約が凄いんだろう、きっと。


 ガル・コスタといえば、押しも押されぬMPB界の女王。現在でも若々しくキュートな声質ながら、そこはやはり女王の貫禄が漂う。「ドミンゴ」でカエターノと共演していた頃を思うと「時は流れた」の感もあるが、個人的には最も好きなヴォーカリストの一人だ。ジョイスとはまた違った意味で訴えてくるものがある。


 心機一転を図った「オージェ」では、特に奇をてらった演出などはまるでない。新しい世代のブラジルのミュージシャンの曲を丁寧に歌っている印象を受けた。最初の2曲がフォーク、カリブ海近辺の民族音楽的な曲で「おやっ」と思うが、前半は比較的ブラジル色が薄いように感じる。透き通るようなアコースティック音楽。休日の昼間などに聴くにはもってこいだ。表題曲「オージェ」は、カエターノの息子、モレーノ・ヴェローゾのオリジナル。ちなみに、ラストの曲もそうだし、カエターノ本人の曲も歌っている。さすが息子というか、カエターノの世界と共通する部分があるな。


 表題曲以降の後半では、シコ・ブアルキの曲などもあり、MPBの雰囲気の濃い内容となっている。「チェシャ猫の微笑」のように、ずば抜けた一曲があるという訳ではないが、全体的に高水準の曲が並び、非常にバランスの良い出来となっている。繰り返し聴いても飽きのこないアルバムと言える。う~む、こんなアルバムがリリースされる限り、ブラジルからはやはり目が離せない。まぁほんと言ったら他の民族音楽をもっと聴いてみたいところだが、財政事情もあり、ジャズ、ブラジルあたりが限界か。とりあえず「オージェ」はお薦めの一枚です

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jazz bird

ライフワークはジャズ・トランペット。好きなトランぺッターはトム・ハレル、チェット・ベイカー、パオロ・フレス、市原ひかりさん、山本ヤマさんetc.夏の海が好き。

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