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ジャズ・トランペッター群像②ウディ・ショウ

ジャズ
02 /20 2008

 たまたま今日帰宅したらウディ・ショウの演奏が流れていて思い出したのだけど、「なんぼ」のヴォーカルの坂本女史は、とある飲みの席で「好きなミュージシャンは?」と訊かれ、「ウディ・ショウ」と答えて、我々の度肝を抜いた。渋い。渋過ぎる。

 

 ウディ・ショウといえば、80年代、日本がバブルに沸いた頃、河口湖で催されていたジャズ・フェスに毎年のように来ていた。ブルー・ノート卒業生ということで、フレディ・ハバードとの2トランペットのステージもよく観たような気がする。エンターテイナーとして観客を嫌でも乗せてしまうフレディーに対して、ストイックで超絶技巧のペンタトニック・フレーズを生真面目に織り上げていくウディ・ショウの、対照的なキャラが面白かった。観客の最前列で若い女の子が踊ろうが、缶ビール飲んだおっさんが暴れようが、とにかく微動だにせず、眉間に深い皺を幾重にも寄せながら即興の没頭する姿が印象的だった。

 

 

 この人、しかし本当にバップ・フレーズを吹かない。スタンダードを演奏していても、まるで意図的にすら思えるほどバップ・フレーズを吹かない。その代わり例のインとアウトを自由自在に駆け回るペンタフレーズが炸裂する。譜割にすると5連符とか7連符とかのペンタをこれでもかと言わんばかりに吹きまくるのだから圧倒される。まるでねずみ花火のような即興だ。

 

 

 位置づけとしては、フレディより左派。当時の王道がフレディだったとすれば、ちょっと立ち位置が違う。エンターテイメント性を排除したマッチョでストイックなプレー故に、後継者が存在しなかったのが惜しまれる。晩年には地下鉄に落ちて右腕を切断したことがニュースとなり、我々を驚かせた。当時、ウイントン・マルサリスらがウディ・ショウ救済チャリティー・コンサートを開くなど、再起を望むミュージシャン仲間の活動も行われていたが、その後間もなくエイズで死亡。ペンタトニックを極めたプレーは二度と生演奏を聴くことができない。

 

 

 で、そんな無骨なミュージシャンをフェイバリットとして挙げた坂本女史も凄い。こういう人はあまり居ないだろうな(笑)

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jazz bird

ライフワークはジャズ・トランペット。好きなトランぺッターはトム・ハレル、チェット・ベイカー、パオロ・フレス、市原ひかりさん、山本ヤマさんetc.夏の海が好き。

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