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トランペット演奏と角度についての考察

トランペット
03 /25 2008

 楽器の練習は試行錯誤の連続で、エンドレスと言っても間違いではない。奏法とジャズを並行して学んでいく訳だから、まさに一生勉強。「楽しんで」とよく言われるが、楽しみばかりではとてもじゃないけど続けていけない側面もある。また、楽器を演奏するということはアスリートが競技をすることと同じで、自己のイメージや身体感覚をフルに活用しなければならない。日本では中・高生の部活のイメージから「文化系」と思われがちな行為だが、実態は恐ろしいまでに体育系なのである。

 

 

 今回は、そんな試行錯誤の日々で得た、現時点での成果、というか感想を、「楽器の角度」に焦点をあてて書いてみようと思う。

 

 

 「なんぼHP」現時点で全コンテンツが揃いました。

 人によってはごく初歩的なことかも知れないが、歯の角度と楽器の角度は、非常に密接な関係がある。なので、歯並びに個人差がある以上、楽器の角度にも個人差があるべきだ。そのことになかなか気付かず苦しむ理由は、何と言っても外人トランペッターが楽器を顔に対して水平に構えている写真、或いは映像を日ごろから見慣れているため「楽器は水平に構えるもの」と、潜在意識に刻み込まれてしまうからだ。その上「管楽器の吹き方」の類の教本を読むと、大抵の場合「上下の歯を合わせるように」と書いてある。しかし、上下の歯が噛み合わない人はどうなるのか。日本人の多くは、上の歯に対して下の歯が引っ込み気味の「オーバーバイト」である。それを「上下の歯の先端を合わせて」吹けと言われても、まず無理だろう。

 

 

 チェット・ベイカーの横顔の写真などを見るとよくわかると思うが、正面から見る以上に下顎がかなり突き出ている。西洋人に多いタイプで、なおかつ唇が薄く歯が小さい。トランペッターとしては理想的な骨格と言えるだろう。こういう人は、多分トランペットを吹くことに関しては、我々が想像するよりもずっと苦労していない筈だ。すぐに吹けるのである。恵まれた骨格の持ち主が書いた本を、そのまま実践しても、うまくいく訳がない。どころか、逆に泥沼から永遠に脱却できないだろう。私のような典型的日本人がトランペットを吹くためには、骨格に見合ったそれ相応の戦略が必要となってくる。

 

 

 先入観、固定観念を捨てて、歯並びに対して自然な楽器の角度を考えると、私の場合、顔に対して45°ぐらい下がってしまう。ちなみに「顔」に対してであって、「歯」に対してではない。言い換えれば、「歯」に対して適正な角度は、私の場合、「顔」に対して45°ぐらい下向き、ということ。ヒーローと崇めるトランペッターに比べて、角度の違いで納得のいかない部分もあるが、そうした固定観念を捨てて、とにかく自分のフィットする奏法を探らなければ、この先一歩も進めない。上下の歯の先端を合わせるように吹くと、私の骨格ではまったく吹奏不可能となる。

 

 

 これを無理に顔に対して90°に構えた結果、多くの弊害が考えられるが、その最たるものは「上唇」をプレスしてしまうことだろう。顎が引っ込み気味の日本人タイプの骨格では上唇は下唇より突き出ていて(出っ歯ということ)、にもかかわらず90°に構えると、上唇の方によりマウスピースの圧力がかかってしまわざるを得ない。本来、下唇を固定するべきが、逆になってしまうのである。その結果、途中で音が出なくなる、高音がキツイなど、演奏自体がままならなくなってしまう。それを避けるためにも、自分の歯の角度に合致した楽器の角度は大切だ。いくらフレディー・ハバードの吹奏時のベルが顔より上を向いているからといって、あんなのを真似していたら、間違いなく一生たっても音は出ない。むしろ、ルビー・ブラフに見られるような下向きの角度が多くの日本人向きだろうと考える。

 

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jazz bird

ライフワークはジャズ・トランペット。好きなトランぺッターはトム・ハレル、チェット・ベイカー、パオロ・フレス、市原ひかりさん、山本ヤマさんetc.夏の海が好き。

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