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ジャズ・トランペッターとしての戦略

ジャズ
05 /02 2008
 時間が無限にある方なら問題ありません。すべてのスケールとフレーズをとことんマスターしてマイナス・ワンCDの溝が無くなるまで(レコードじゃないんだからそれはないだろう)繰り返し練習すればいいでしょう。なのですが、限りある時間でジャズ・トランペッターを目指すには、それなりの戦略が必要となってきます。

 ①兵器の調達

 

 

 コンボでジャズ・トランペッターを目指す場合の最低必要条件は、とにかくスタンダードで3コーラス以上吹き切ること=マウスピースのセッティングを変えず3コーラス持たせること。意外とキツいんですよ、これが。250ぐらいのテンポで32小節×3コーラス吹き切る。マウスピースが合ってない場合、まず不可能です。ビッグ・バンドの場合は96小節吹きっ放しなんてまずあり得ないので、リードはともかく、他パートの音域なら多少マウスピースが合わなくても、割と破綻にまでは至りませんが、コンボの場合、セッティングが変えられない分、破綻はあっという間です。「前歯でかい、且つ下歯に被さっている(オーバー・バイト)」の方は浅いマウスピースはまず使いこなせないでしょう。えぐりのないバックなどのマウスピースで吹き切るのも無理だと考えます。自分の唇と歯に合ったベストなマウスピースを選択することが、ジャズ・トランペッターの第一歩です。肉体的に恵まれた方であれば、マウスピース、楽器に関係なく5コーラスでも10コーラスでも吹き切られると思いますが、アマチュア・トランペッターでそういう方、未だにお目にかかったことがありません。それならば、闇雲にマウスピースや楽器を選択しないのが賢明というものです。マウスピースを選ぶ場合の最優先事項は「チョイ吹きでいい音」よりも「吹ききれる」ことです。

 

 

 ②敵の攻撃パターンを読む

 

 

 あと1年で受験だ、という方がいきなりディケンズの原書を読んでも無駄、無意味です。「試験に出る英単語」のように、出現頻度の高い単語からマスターしていくのが筋というものです(私は暗記が趣味のような性格だったので辞書覚えましたが・・)つまり、Bのキーから練習するのははっきり言って無駄です。まず実音のEb、Bb、F、C、Gm、Cm、Fmのキーを集中的に練習すべきです。何故ならば、スタンダード曲の7割ぐらいは、それらのキーに該当するからです。Bなどはその後ぼちぼちと練習すればいいのだと思います。12キーなど、時間的に相当余裕のある方がやればいいのです。まずは出来る曲を手っ取り早く増やすことが大切です。

 

 

 ③一点突破

 

 

 

 上記のキーで気に入ったフレーズを3個から5個ぐらい完璧に覚え込んで、それをとにかく60から350ぐらいまでの速さで演奏出来るように徹底的に身体に刻印します。理屈ではなく己の肉体と同化させるのです。そしてこれを飛び道具に使います。ハイ・ノートが仮に実音ハイD以上だとすれば、それが出ないからといって落ち込む必要はまったくありません。「出ないと駄目」という固定観念を捨てることも大切。その代わり、ミディアム・テンポであれば32分でも演奏できるフレーズを確実に仕込んでおくのです。そうした飛び道具的フレーズがあるとないでは、相手に与えるインパクトが段違いです。ジャズ通の方をも唸らせるフレーズを仕込んでおくことは、いざというセッションの際にも非常に有効です。

 

 

 ④隊列を乱さない

 

 

 これは最も肝心なことですが、とにかくアフター・ビートを死守する。ジャズを演奏する場合、最も馬脚が出やすい点がリズムです。ワンフレーズ吹いただけで「ジャズ度」がバレてしまうのは、リズムの良し悪しでジャズ的か否かがすぐに判断できるからです。チェット・ベイカーがどんなに悲惨に音を外している演奏でも、100%リズムだけはハズしません。「ジャズに聞こえるかどうか」の境界線がリズムにあるといえます。録音を聞きながら、自分のリズムのどの部分がジャズ的ではないのかを分析し、癖を矯正していくのが効果的かと思われます。逆にリズムさえキマっていれば、少々音がハズれようが、きちんと聞こえてしまうものです。

 

 

 ⑤総評

 

 

 限られた時間内の練習でいかにジャズっぽさを身に付けるか。それならば、遠回りを最大限回避する戦略を練らなければ非効率的ですよね。その意味ではアーバンやるよりは、一曲コピーした方が遥かに効率的です。ジャズでは殆ど使用しないダブル、トリプル・タンギングを練習するよりは裏タンギングを練習した方が近道ではないでしょうか。必要がない、というのではなく、マスターすべき物事の順序を入れ替えるだけでジャズ演奏の楽しさも随分と違ったものになってくるのだと思います。最初にすべてをやろうとして挫折した人を数多く知ってますから、余計にそんな思いを強く抱くようになりました。

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 いつも御訪問頂きまして有難うございます。このような稚文でも参考にして頂ければ幸いです。道は険しいですがお互い楽しく頑張りましょう。

jazz bird

ライフワークはジャズ・トランペット。好きなトランぺッターはトム・ハレル、チェット・ベイカー、パオロ・フレス、市原ひかりさん、山本ヤマさんetc.夏の海が好き。

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