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音楽のある風景

今日の一枚(JAZZ編)
02 /21 2011
 山陰地方もこのところちょっと春めいた気候になってきて、1月の地獄のかまどならぬ冷蔵庫の中にいるような苦痛がいくぶん和らいできた。いいことだ。こんな日が続くとつくづく政治、経済などに思いを巡らすことがばかばかしくなる。楽しんでナンボ、浮かれてナンボ。私の仕事は、普段物事を深く考えているようで、その実あまり深くは考えていないので、何となく感情の持って行き場がない時がよくある。さて、その仕事は何でしょう(分かる訳ないですね)。
 街を歩く、ないしは車で走っていると、その状況にフィットした音楽が頭の中を駆け巡る。最近はもっぱら「おかあさんといっしょ」の「どこのこのキノコ」だったり「リンゴントウ」だったりして完全に育児パパと化しているが、荒井由美の「中央フリーウエイ」がいきなり浮かんできて自分でもびっくりした。

 「中央フリーウエイ」は1976年に発表されたアルバム『14番目の月』に収録された曲。ハイ・ファイ・セットのカヴァーでヒットした。この曲をリアルタイムで体験した人は40~50代だと思うが、ご機嫌な曲だ。古いホンダ・アコードとかでこの曲をBGMで流しながら女の子と湾岸道路を走れば、気分は最高だろう。

 「中央フリーウエイ」を検索すると、この曲に合わせた動画で、東京都品川区勝島の水上レストラン「ドルフィン」が出てくる。品川区水族館の隣という立地も含めて、非常に気になる。

「ドルフィン」の外観

rest_dolphin_01[1] 
「ドルフィン」の内観

rest_dolphin_02[1] 


 何のことはない、ひと昔前のファミレスといった風情で、品川区が民間に委託運営(?)してるようだ。店の前に見えるイルカの尾のオブジェがいい感じ。さらに店内の天井の至るところに吊るされたイルカがいかにもファミレス風でGood。ちょうど水族館にも行ってみたいと思っていたので、この店の雰囲気に強く惹かれる。

 そんなこんなで「中央フリーウエー」。恋する気持ちや失恋、人生応援歌などは多いけど、このように街の風景をモチーフに巧みに心象を表現した曲はそう多くはない。ノンシャラン(死語か)なノリがいいよ。

 「ドルフィン」の名を冠する店があって、ついでに言うと「Green Dolphine」という名のジャズ・バーが兵庫県三宮にある。これは明らかにスタンダード曲「Green Dolphine Street」に由来しているんだろうと思う。ところで「ドルフィン」が気になる理由は、昔、20代のころから僕の脳裏にある情景が時折浮かぶからだ。

 その街は港、というか海に近い街だ。
 
 住宅街を抜けて海に向かって歩くと、岸壁にほど近い場所に「Green Dolphine Street」というバーがある。漁港の雰囲気はないけど、港の近く。

 季節は夏で時間は深夜。

 霧のような雨が音もなく降っている。空調機の無機質な音が、夜の静けさに低く唸っている。

 店の入り口付近には、80年代を彷彿とさせる赤や青のネオンバーが「Green Dolphine Street」の文字を型どり、その横にはイルカの形も見える。

 店の前の通りの水たまりにネオンの明かりが反射して、つややかなアスファルトが青や赤の鈍い光を放っている。

 僕は木製の思いドアを開ける。

 カウンターの中の初老のマスター以外は誰も客がいない。

 朝の4時ごろまでこの調子で営業するのだろうか。

 何故かこの上ない安堵感を覚え、カウンターの席に腰掛ける。

 

 そこから先のストーリーはないが、そのような情景がたまに脳裏を過る。原風景は何なのか、自分のどこにあるのか、未だによく分からない。

 そうそう、夏によく浮かぶ音楽はトゥーツ・シールマンスの「ワルツ・フォー・ソニー」。しかもライブ盤のヴァージョンではなく、アルバム「プレシャス・ラブ」(残念ながら廃番。僕はレコードで所有)に収録されているヴァージョン。爽やかで愛らしいメロディーを、ライブ盤よりアップテンポで演奏している。メロディーを奏でるトゥーツの口笛がすごく素敵だ。トゥーツ・シールマンスは僕の大好きなミュージシャンの一人で、一時期、エレピや弦楽団を入れてややムード音楽的なアルバムを作っていたように記憶している。これが最高だ。さしずめ夏の盤が「プレシャス・ラブ」だとすると、冬の盤は「クワエット・イヴニング」(廃番)だろう。後者は「ブルーセット」や「ジェーンのテーマ」なども入っていて聴き応え十分。冬の夜、珈琲を飲みながら聴いたりすると最高だ。

 春先の、寒い気候から暖かい気候に移ろう時期、気持ちの揺らぎを縫って思い浮かぶのが大貫妙子の「突然の贈り物」。これもオリジナル・ヴァージョンではなく「ピュア・アコースティック」のヴァージョン。これは心に響く。ちなみに、このアルバムはここ20年来愛聴していて、ほかにも同名ドラマの主題歌となった「夏に恋する女達」など傑作揃い。「夏に~」は坂本龍一が編曲を担当しており、予感に満ちた夏の始まりをメロディーとアレンジで見事に表現している。

 
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Chez Toots

おしゃれなフレンチ「Chez Toots」を一時よく聞きました。カフェかバーで聞いているようなグラスの音、ダイアナ・クラールの甘いボーカル、哀愁を帯びたハーモニカに酔っていました。そんな場所で写真を撮りたいものです。

No title

「Chez Toots」吹き込み当時、Tootsは76歳でした。ちょっと信じられないようなセンスです。現在89歳で現役。人生を楽しんでいる感じが長生き&元気の秘訣でしょうか。

jazz bird

ライフワークはジャズ・トランペット。好きなトランぺッターはトム・ハレル、チェット・ベイカー、パオロ・フレス、市原ひかりさん、山本ヤマさんetc.夏の海が好き。

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