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半音進行の快感

ジャズ
06 /22 2007
 チェット・ベイカーは生前、普通ジャズマンがあまりやらないような曲も主要レパートリーに採り入れてていた。例えばブラジルのピアニストのリッキー・パントージャの「アーバウエイ」や、「リーヴィング」など。マイナーだけど凄くいい曲なので私も自分のレパートリーとして演奏している。しかーし。共演者には難しいと不評だ(笑)


 明日ミラージュでも演奏する予定の「アーバウエイ」は、前半のコード進行を書くとEbMaj7→EbMja7→Ebm7→Ebm7→AMaja7→AMaj7→Am7→Am7→GMaj7→GMaj7→Cm7→Cm7→AbMaj7→AbMaj7→Dbm7→B7というもの。ジャズを演奏する人ならこのコード進行だけでどんな雰囲気の曲か分かると思う。そう、非常に美しいボサノバ・ナンバーなのだ。多分「やりにくい」と思われる理由はⅡm7→Ⅴ7→Ⅰ進行がないからだろう。


 作曲したのがブラジルのミュージシャンということもあって、こういうコード進行の肝は、半音進行をいかにメロディックに展開するかにある。Ⅱm7→Ⅴ7→ⅠのⅤ7の裏コードに当たるⅡb7のモーションと基本的には同じ。それだけに、フレーズを知らなくても、同じ音型で三度と七度を半音下げるだけで、それなりにサマになってしまうので、むしろやりやすいといえばやりやすい。というか、Ⅱm7→Ⅴ7→Ⅰ進行自体に半音進行は含まれている訳で、考え方としてはあまり違わない。


 こうした半音進行の気持ち良さがボサノバの心地良さでもあるんだけど、個人的には五度進行よりもこっちの方が好きだ。五度進行は頭ではきちんと収まる感じがするが、半音進行はもっと生理的な快感を刺激する響きがある。と思いませんか?「ジャスト・フレンンズ」も最初の四小節の響きがそんな感じで好きです。


 そんな訳で明日はミラージュ・ライブ。遠いところではありますが、ご都合が宜しければ是非ご来場下さい。
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フランスでのsessionはJoeHenの曲などII-Vでは処理しきれないものが好まれるという。アメリカ人より日本の分化に理解を示す素地はこんなところにもあるような気がする。

jazz bird

ライフワークはジャズ・トランペット。好きなトランぺッターはトム・ハレル、チェット・ベイカー、パオロ・フレス、市原ひかりさん、山本ヤマさんetc.夏の海が好き。

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