境港妖怪ジャズフェスティバルの打ち上げ話

ジャズ
06 /29 2007
 妖怪ジャズフェスティバルのシーズンが近くなってきた。個人的に毎回見物に行っているのだけど、裏事情はさておき、一度の大勢のミュージシャンを聴けてお得感があるのは確かだ。ここ二年はどさくさに紛れて打ち上げに参加していて、舞台裏のミュージシャンを見るのもまた面白い。当たり前のことだけど、やはりそれぞれの立場とかキャラがあるんだなと思ってしまう。


 何だかんだ言ってヒノテルは音楽に真面目。いきなり「歯をインプラントするといいよ」と言われても困るが、練習方法などを訊くと、とたんに口調がシリアスになる。「僕は相手のやる気に応じたアドバイスしかしない」「こんな所に来る暇があったら練習しなよ」など、星一徹も真っ青状態だ。無論、その程度の科白にひるむ訳にもいかない。ここで何か自分の音楽にプラスになることを引き出してこそ来た甲斐があるというもの。「とにかく楽器を構うこと」みたいな精神論からマウスピースの当て方まで一通り訊いた後、こっちも酔った勢いで「一日十時間練習して出直す」などと宣言してみた。そんなことできる訳ないだろう。


 意外と寡黙だったのがTOKU。喫煙者だったのも意外だったが、本当に寡黙な雰囲気なんで、質問するのはちょっとためらわれた。一方、多田誠司は元銀行マンの履歴でも分かるように多弁で陽気な雰囲気だ。丸坊主が最近のトレードマークのようで、こんな銀行マンが家を訪ねて来たら、即110番だろう。どう見ても高利貸しの方が似合っている。


 女性陣はケイコ・リーと寺井尚子。この二人はまったく対照的なキャラである。ケイコ・リーはいかにもミュージシャン然とした、わが道をいくタイプ。宴会の席がまったく似合わない。それにしても全国ケイコ・リー・ファンクラブ山陰支部のようなものがあるとは驚きだ。十数人のファンに囲まれて談笑していた姿が印象的で、どうやら少人数の中に居た方が本人もリラックスできるみたい。それに対して寺井尚子は華やかな席向けのキャラを存分に発揮。明らかにジャズ・ファンではない物見遊山的飲み客にもサービスを忘れないマメさが凄い。だから嫌でも周りに人が集まってくる。このタイプは演奏疲れよりも気疲れするタイプなのではないか。


 しかし何よりも凄かったのが渡辺裕之のリポビタンDだ。ジャズ界は案外とジャズ歴の長さによる上下関係が厳しいようで、いきなり「あれやれ」とそそのかされ、生「ファイト一発」とやってくれたのにはびびった。CMそっくり、というか本物な訳で、さすがに本物がやると凄い。何だか本当にファイトが沸いてきそうな気がした。
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ライフワークはジャズ・トランペット。好きなトランぺッターはトム・ハレル、チェット・ベイカー、パオロ・フレス、市原ひかりさん、山本ヤマさんetc.夏の海が好き。