hello gayoungにはまる

韓国音楽
03 /25 2017
 思い出に残る音楽風景。その一つが韓国を代表する美大、弘益大学(弘大=ホンデ)周辺、地下鉄でいえば弘大入口周辺の街の雰囲気だ。過去に何回か触れてきたけど、3月に訪れたということもあって、3月になると、街の空気感とかを思い出す。改めて、いいなと思う。ちょうど、youtubeで素敵なシンガー、hello gayoungを見つけたので思い出した。あいにく、韓国インディー音楽シーンの今を俯瞰できる資料はネット上にも見当たらず、彼女についての情報はほとんどない(私の検索が下手なだけかもしれない)ので、印象ばかりを書き連ねていくことになる。









 韓国インディー系の潮流の一つとして、弘大周辺のライブ・ハウスに集まるミュージシャンを「弘大派」と呼んでいた時期が、以前にあった。「RossyPP」が「弘大のノラ・ジョーンズ」と呼ばれていた、という記事を見て、私の頭の中に弘大派のイメージが焼き付いた。あとはインディーレーベル「Pastel music」の諸作の印象が「RossyPP」とかと結び付いて訳がわからないことになっている。「Pastel」のアーティストだった「Misty blue」や「Fanny Fink」のアルバムのように、ラテン系リズムをベースに甘いメロディーと哲学的な歌詞の楽曲の数々には、とにかく魅了された。韓国語とボサノバが以外なほど合う点と凝ったコード進行、歌の上手さ・・これはすごいなと思った。

 そうした、自分の中の勝手な韓国インディー系のイメージと弘大周辺の街のイメージが結び付いて、音楽風景を形成している。ジャズやボサノバ、シャンソンなどは夥しい数の解説書があり、音楽の歴史からスタイルまでを体系的に捉えるのことが容易だが、韓国音楽に関してはなかなかそれが難しい。

 そんな、私的な韓国インディーの王道といえるhello gayoungはyoutubeで検索すると動画を見ることができる。https://www.youtube.com/watch?v=mnBpDOy9hSI

 なんともいい雰囲気のライブだ。小さなハコで観客との距離が近く、寛いだ雰囲気で音楽を奏で、聴いて楽しむ。hello gayoungは歌いながらベースを弾いているのだが、ギター、ピアノの弾き語りもできるプレイヤー。RossyPP同様、楽器が達者だから、曲作りも上手い。「Pastel music」にはまった頃、ボサノバ調のソフトな曲調が多く、一聴はいいけどよく聴くとつまらないということを多く経験した。そう、やはり曲の構成がしっかりしていないと、繰り返し聴くのはつらい。

 どうやら彼女はメジャーデビューしているようだ。さもありなん。歌ののうまさと音楽センスは似た感じのミュージシャンに比べて一頭地を抜いている。韓国音楽の一つの流れとして、ソフトで優しい音楽観の由来は何だろうか。そのあたりの解説をどなたか詳しい人にしてもらいたい。

 地下鉄の弘大前駅から一駅隣の合井駅は歩いても十分に行ける距離だった。丘陵地を下るように歩く途中、真新しい高層マンションと古い一軒家が混然一体となった不思議な風景が続く。沖縄・那覇市を思わせる風景。弘大を離れるのに比例して街の生活感が濃くなっていく。やっぱり土地や場に染み付いた歴史の匂いというものはあるんだなと感じた。ちょっとhello gayoungの話からそれたけど、hello gayoungを知って韓国音楽の奥深さを改めて痛感した。


スポンサーサイト

コメント

非公開コメント

jazz bird

ライフワークはジャズ・トランペット。好きなトランぺッターはトム・ハレル、チェット・ベイカー、パオロ・フレス、市原ひかりさん、山本ヤマさんetc.夏の海が好き。