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イタジャズの巨匠エンリコ・ラヴァ

ジャズ
07 /25 2007
イタリアン・バラッズ/エンリコ。ラヴァ




 普段トランペットを演奏している訳だから、トランペット演奏を聴くのが好きだ(笑)とはいえ、無茶苦茶明るい音の、一般の方がイメージするトランペットの音は、実はあまり好きではない。例を挙げて申し訳ないんだけど、ニニ・ロッソとか、アルトゥール・サンドバルみたいな感じですね。とはいえ、逆に最近のモネ使用のウイントン・マルサリスとかの超ダーク・サウンドというのもちょっと。


 その点、ジャズ・トランペッターの音は基本的に程よいダーク・サウンドなので耳に心地よい。マイルス、チェット・ベイカー、トム・ハレル、ウッディ・ショウetc..みんな個性的なダークである。


 個人的に注目するのがイタリアの巨匠エンリコ・ラヴァだ。ラヴァ本人が敬愛するマイルスを彷彿とさせるダーク・サウンドで、それでいてより金管成分が強くエアリーなサウンド。歌い回しの色っぽさはどうだ。「イタリア人の吹くジャズ」としか言いようがない。


 フランスのサックス奏者バルネ・ウィランのプレイも「フランス人としか言いようがない」プレイだが、そうした香り立つ国民性というのは、ヨーロッパ・ジャズマンの場合、特に強く感じる。隠し切れない出目、というか文化である。歴史は伊達じゃない。思うに、例えば世界の経済が崩壊するなどの窮地に立たされた場合、土壇場で正気を保っていられるのがヨーロッパ人であるような気がする。変な例えだが、それぐらいラヴァのプレイは美しさに対して貪欲なのだ。


 写真のアルバムはその名もずばり「ヨーロピアン・バラッズ」。イタリアにちなんだ名曲を、ラヴァ風に料理したアルバム。いかにもヴィーナス・レコードらしい企画で、あざといといえば十二分にあざとくもあるけど、あざとい企画を素晴らしいジャズ・アルバムに昇華させるのがラヴァの実力。映画音楽として有名な「ジェルソミーナ」、「太陽がいっぱい」など、普通ジャズでは採り上げないような曲も入っている。これらの美しいモノクロームの旋律を、ラヴァがダーク・トーンで切々と歌い上げる。マジでいい。ギター二本と、リチャード・ガリアーノのアコーディオンの、トリッキーな編成のバックがポップでサイケだ(笑)私はこれでラヴァにハマり、コレクトするようになった。

 このアルバムを聴くと「日本人のジャズってどんなのだろう」と考える。勿論、決して日本語で歌えばいい、或いは日本古来の曲を演奏すればいいという安易な発想ではなく、もっとソウルの部分で。
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コメント

非公開コメント

日本人ほど自分の文化、および自国民を誇りに思わない民族は少ないのではないか、と思う。
こんなところが、演奏にもにじみ出てしまっているのでしょう。もちろん、欧米の芸術は素晴らしいですが、それを取り入れた上での表現が少ない。
根本の意識から変えないといけないわけだが、やはり英語だとかっこよく感じてしまう。「ブリジストン(bridge stone)」も社長の名前をとって「石橋タイヤ工業」では売れなかったかもしれない。
根本的にもっと「アイデンティティー」の確立が必要なのでしょうね。

そういう私も以前、タワーレコードでJazzのCDを黙々と選んでいる黒人を見て、思わずサインでも貰おうかと思った。

 考えさせられる話ですな。次のブログで考えをまとめようと思ったんだけど眠気のあまり支離滅裂になってしまった(苦笑)

jazz bird

ライフワークはジャズ・トランペット。好きなトランぺッターはトム・ハレル、チェット・ベイカー、パオロ・フレス、市原ひかりさん、山本ヤマさんetc.夏の海が好き。

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