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前回の続き;福祉の現場から

バンド「なんぼなんでも」
09 /07 2007
 前の記事の関連事項なんだけど、福祉の現場というのも想像以上に凄まじい。たまに「利用者を縛って虐待」など施設側の問題がクローズアップされるが、個人的な意見では、誤解を恐れずに言わせてもらうと、こうした事例の少なさが逆に凄いと思う。つまり、縛り付けても仕方のないぐらい過酷な状況の中で仕事に従事しているにもかかわらず、そのような事例は極めて少ないと思うのだ。はっきり言って福祉関係の仕事に従事する職員の人達の努力には頭が下がる。


 いつぞやNHKが、「介護の仕事に就きたいけど生活していけないからやむなく介護職を辞める人達」の特番を放映していた。何だかんだ言っても流石である。おそらくは多くの福祉施設職員の声を代弁しているだろう。意外だけど、この視点に立った報道は極端に少ない。理由は分からない。医療と同様、制度自体が破綻してしまっている。


 制度が破綻したまま放置している上に、昨今の建設業界の凋落。異業種参入ということで福祉施設経営に乗り出す建設業者も多いのだが、果たしてそんなイージーな乗りで立ち行くんだろうか。福祉事業に乗り出した或る建設業者社長は、私に向かって「利用者に長生きされちゃ金にならんよ」と言った。思わずこのおっさん正気かとびびった。コムスンばかりではなく、補助金目当てに施設経営に乗り出す経営者は少なくない。それで利用者が可哀想という話は当たり前であって、報道されるのも、そうした当たり前の話ばかりだ。厳しい経営状況で人員をどんどん削減された中で利用者の世話をする職員の姿はほとんど表に出ることはない。おそらく医師にしてもそうだと思うが、極限の状況で稼動する現場の声は、何故かなかなか伝わってこない。福祉関係の職場の声はまったく伝わってこない。


 「縛って虐待」と聞くとイメージは悪いが、痴呆症状の凄さと、それを最低限の職員で支える現場の凄さを知ると、そのイメージはあまりにも短絡的且つ皮相的であると思わざるを得ない。職員はそれを「生活していけない」ぐらいの給与でこなしているのである。


 それらの危機的状況に比べるとソウル便支援など、お坊ちゃん的発想というか、長閑なものである。医療・福祉の現場は危機どころか崩壊しているのだ。
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コメント

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もうひとつこの際なのでお話したいことがある。それは「看護師」である。
国の政策で患者あたりの看護師数により病院の報酬が変わるという制度が導入されたことである。一見素晴らしいことのように思えるが、実際は情報をいち早く入手した都市部大病院などが一斉に看護師を募集し、なんと地方や小病院の看護師が不足する事態となっている。これはまだ報道されていないことだと思う。
 KAOさんの言われるとおり実際の医療現場はきれいごとでは済まされないことが沢山ある。看護師に関して言えば、大学病院などは組合がしっかりしていて、一般野戦病院に比べると遥かに条件が良い。一般野戦病院の看護師の献身的な働きおよびその経験による判断の鋭さは関心させられることが多いが、その人員が流出してしまうのは患者さんにとっても医療サイドにとっても危機的状況である。もちろん大学病院の看護師も優秀である。いま述べているのは制度上の問題点である。
さらに、ここには何故患者さんあたりの医師数を目標に入れないのかという点である。同様のことは介護職にもいえることである。
現場では「患者さんの為」ということで労働基準法など全く無視してまでも努力している人が殆どである。
「利用者に長生き云々」という方こそ是非とも早めに該当施設に入って頂きたいものである。医療をビジネスととらえることはある意味止められないことかも知れない。しかし、倫理観を失った時点で終わりである。こういう所は関係者のごく一部しか分からない点であるところがたちが悪い。こんな世の中でも、収益を度外視してまでも良い施設、病院を作る努力を続けている所もあり、こういう施設が経営破綻しないことを祈るのみである。

 結局のところ、富む者(場所)がますます豊かになることだけを目的とした制度自体が問題。経済至上主義をひた走る中で倫理観などが置き去りにされている感じがする。銀行などに意味もなく手厚い処置を施すよりも、医療・福祉の制度をきちんと整えてほしい。潰れかかった銀行に何故あれだけの税金を投入するのか。「経済が混乱する」なんてわけないだろ~。

jazz bird

ライフワークはジャズ・トランペット。好きなトランぺッターはトム・ハレル、チェット・ベイカー、パオロ・フレス、市原ひかりさん、山本ヤマさんetc.夏の海が好き。

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